エジプトの旅:その2

 更新早いでしょう。前の話の続きです。

 前の日は、久しぶりの(といっても1日ぶりくらい)ビールでのどを潤し、ぐっすり寝ました。今日はウェストバンクへ行く日です。マムードがツアーガイドを付けてくれていました。長い橋を渡り、向こう岸を走っているとシャハット(ツアーガイドの名前)が「ここで生まれた」というのです。その村の看板には「Kurna」とありました。日本語で「Don’t come(来るな)」と言う意味だ、と説明すると大笑いしていました。

 rimg0057.JPG

(ナイル川です。左側の向こうに見える集落がKurna村です)

ピラミッドもスフィンクスもテンプル(日本では寺院ですが、ちょっとニュアンスが違います)もすごいですが、同じ3-4千年前にこのサンドストーン(砂石)と御影石でできた山を掘ってラムセス1-4世の墓を含め、何と63も作ったというのはすごいことです。奥行きは何十メートルもあり、壁画が満載。その奥にバカでかい石の棺が安置されているのです。 

rimg0063.JPG 

そして、ピラミッドもスフィンクスもテンプルもこの墓も、全てに共通することは「life forever(永遠の命)」なのだそうです。壁画や柱絵によく見るのは、鍵とピラミッドの一対の象形文字です(写真)。「鍵」(下写真左の女性マークのような形のもの)は「命」を、「ピラミッド」(下写真右の三角形)は「永遠」を意味するそうです。死後の世界は「永遠の生」であり、だから死後の世界となるピラミッドもスフィンクスもテンプルも永遠に残り続けるであろう石でできているのです! 感動! 

rimg0055.JPG

 ここで質問。ピラミッドは何トンもある大きな石がひとつひとつ積み上げられて、あんな大きな創造物になっていますね。当時はクレーンもジャッキもありません。どうやって積み上げていったのでしょう。パピルス(古代の紙)に方法が書いてあるそうです。答えの分かった人はメールください。 

さて、話は元に戻ります。ここからが修羅場です。シャハットは知識が豊富なすぐれたガイドですが、ガイドの合間に何回も「名品店」への立ち寄りを勧めるのです。「I don’t push」と言いながら、結構強引に「push」してくるのです。「ははーん」、私はピンときました。こいつは、エジプト政府から学位審査というミッションを受けてきたVIPをもだまそうとしているのだ! 面白い、乗ってやろう。(つづく)

エジプトの旅:その1

今回のドクトルてつおの放浪は11月、初冬のエジプトです。冬といっても昼間は30度くらいにはなります。ただ、朝晩は上着が要るくらいにさわやかです。この旅は、今年春まで2年間、私どもの消化器内科に留学していたマムードの学位審査(博士論文の内容を審査し、合格だと博士号が授与されます)と、カイロ、アレキサンドリアの主要な消化器関連教授たちとのラウンドテーブルディスカッションの講師として招かれたものです。したがって、エジプト航空指定で行くことになりました。 

 ちなみに 、この機会にエジプトの地理を勉強しておきましょう。エジプトは広いですが、都市はナイル川に沿った所にしかありません。アレキサンドリアは地図にありませんが地中海に面したナイル川の河口にあります。また、ルクソールはカイロから南に500 km川上にあります。学位審査に行ったソハッグは、やはり地図にはありませんが、ルクソールから北へ200 kmのところにあります。これは直線距離なので、車や電車ではもっと距離は長いです。

egypt-map.jpg 

 さて、関空からカイロまで14時間弱、快適なフライトを予想していましたが、座席はビジネスクラスにもかかわらず狭い! 背もたれも少ししか倒れない。きわめつけは、酒類を積んでないというのです。これでブチッと切れました。  いくらイスラム教徒の国(イスラム教で飲酒は禁じられています)といっても国際線ですよ! いろんな文化、宗教の人が乗る線で、イスラム教の教えをおしつける唯我独尊にまず頭に来ました。「持ち込みはOKなんですが・・・」というスッチーのエクスキューズも私の怒りをあおるだけです。今からどーせーっちゅうねん! 痛風発作以来、5年ぶりの休肝日。14時間が14年くらいに感じました。 

 マムードが勤務するソハッグ大学へは、ルクソールから車で3時間。カイロからルクソールに飛んでホテルに着くや、さっそくビールをがぶ飲み。ステラという国産ビールです。作ってるんやんか! わけわかめや! とにかく一息ついてホッとしました。死ぬかと思った。 

egyptstellabeer.jpg 

落ち着きを取り戻し、ベランダに出てみると、ナイル川の向こう岸は田園風景が拡がっていました。その奥のはげ山はウェストバンク、王の谷のあるところです(写真)。翌日そこへ行くのです。

 rimg0010.JPG

rimg0090.JPG

(次に続く:これからが面白い! こうご期待)