サンディエゴの旅 ~ふたたびのたび~

 ほらほら油断してたらダメですよ。だじゃれは最後とは限らないのですから。さてさて、クロアチアに続いてこちらは1年半ぶりの「ふた旅」となります。前回のサンディエゴは赤い市電で旅しました。そのときは、ブルーラインを利用したので、青い電車が来ると思いこんで、赤い電車を何台もやりすごしてしまいました。ブログを振り返ってみて下さい。路線に色の名前を付けるほうが悪いと思いませんか? 今度は、そんな間違いをしないように、トロリーバスを利用しました。

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 もちろん、仕事の合間を縫ってです。今回は、「Screening tools for gastric cancer 胃癌早期発見のための方法」というテーマで、米国大学消化器病学会という、米国で2番目に大きい学会からの招待講演で招かれました。このような海外の学会から招請を受けて講演するのはきわめて名誉なことです。ちょうど、日本では「おはよう朝日です」の録画が放映されて、見てくれた方も多いと思いますが、私はそのときはサンディエゴで頑張っていたのです。もう一つのミッションは、日本消化管学会と米国大学消化器病学会が連携協力して、国際的に発展を目指そうという合意をえることで、日本消化管学会の国際交流委員長として、向こうの国際委員会で説明をすることでした。そちらの方も、さまざまな先生方の協力でうまく進みそうです。ミッションを終えてほっとしたところで、ちょっとした時間を利用しました。

 このトロリーバスは市内観光用で、10箇所ほどの停留所があります。10-20分間隔で運行しているので、どこで降りてもまたいつでも乗れて便利です。1日32ドルでちょっと高めですが、運転手がメッチャ面白い! 人によるのかも知れないですが、最初のドライバーは吉本に入れたいくらい。日本ではバスガイドが景色や歴史の説明をしますが、こっちはドライバーが運転しながら身振り手振りで熱の入った説明をするので、危なそうですがそこはプロ。運転中しゃべり続けなので、二日酔いなどそっとしておいて欲しいときは乗らないほうがいいです。ずっと同じバスに乗り続けるなら、1周するのに約2時間です。 rimg0115.JPG

 ジョークの半分も解らなかったけれど、とにかく面白かった。まず、バス内での禁酒禁煙のアナウンスからしゃれている。映画「ターミネーター」の主役で有名なシュワルツネッガーがカリフォルニアの州知事(Governor) なので、「バスで飲酒を見つかると、シュワルツネッガー Govinater (知事とターミネーターを架けて)に抹殺(terminate)されるよ」から始まりました。若い美人の観光客が降りようとすると、「Do you leave me here? 僕を置いてけぼりにするのかい」です。乗客の出身地を聞いては、サンディエゴと比較してこき下ろすかと思えば、気温が華氏70℃でここは快適だと言ったけれど、あれは真っ赤な嘘だともいう。1日の、あるいは1年の気温を平均するとそうなるだけで、右のポケットに氷水、左のポケットに熱湯を入れて歩いているようなもので、たまったものじゃないと言っては笑わすのです。たしかに半袖でも暑いと思うと、すぐに冷えてきて上着があっても寒いくらいにすぐ気温が変化します。 しゃべりまくられているうちにオールドタウンに着きました。ここで一旦降りました。スペイン人の兄弟が600年前にここに漂着(?到着)して、開拓が始まり、カリフォルニアができたそうです。いわば、アメリカの原点です。サンディエゴとロスを繋ぐ交通として、当時使われた馬車がミュージアムに展示されていました。入場無料で良心的です。西部劇でよく見るやつです。で、この辺の料理はスペイン料理かと思いきや、軒並みメキシコ料理店だらけです。単にメキシコからすぐ近くだからでしょうか? あまり、オールドタウンの歴史とは関係なさそう。

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とあるメキシコ料理レストランでタコスを頼みました。出てくるまで、シンプルな三角形の薄いチップにサルサ(野菜を小さく刻んだものをチリでホットにしたソース)をつけて食べました。メキシコ料理店では、どこでも最初に出てきます。韓国料理のキムチみたいなものでしょう。これとビールで十分ですが、それではしかられるので注文したようなものです。ところが、この魚のタコスはあっさり目でおいしかったです。ちなみにこのビールはXX-REDというメキシコビールで、コクと苦みがマッチしたいい味でした。

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サンディエゴのダウンタウンは何といってもガスランプ通り。レストランがずらっと並んでいます。どれも由緒のありそうなレストランです。前回のサンディエゴでは「たかずし Taka zushi」のうにを紹介しましたが、もう一度出しましょう。ウニのつぶがとにかくでかいし、取れたてなのでいやみがない。

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今回は、隣のシーフードの店でナマ(row)牡蠣(oister)とタラバガニを食べました。結構有名そうな店ですが、高くはなかったです。牡蠣は種類が色々出てきましたが、身がふっくらして美味でした。カニは甘みがやや少なく、淡泊な感じ。そのあと、「Taka zushi」に一口つまみにいきました。高島れい子の旦那似のすし職人の方が覚えていてくれて、再会を喜び合いました。ウニは変わっていませんでした。3日後にもう一度行って、ウニ以外に伊勢エビを頼みました。さしみは絶品で、値段も日本の半分くらいでしょう。頭の部分はみそ汁にしてもらって、これも美味。 

 

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今回の新たな発見は、Sea port village(ダウンタウンのガスランプ通りから北西に歩いて10分くらい)近くのFish Market Restaurant。信ちゃんという親友に教えてもらって行きました。1階は取れたての魚介類が並んでいて、ここでも食べられますが、2階はちゃんとしたレストランになっています。新鮮な魚介類を料理してくれます。あのクロアチアのムール貝(Mussel)が、ここでも食べたいと思いましたがメニューに載ってない。Raw(なま)の盛り合わせ(ムール貝やあさりやカニなど)があったので、それを注文して、ムール貝だけ別に料理の方法を伝授したら、コックさんが特別に創ってくれました。これがクロアチアより美味だったのでびっくり。私が言ったのは、「ムール貝をニンニクと白ワインで蒸して」だけでしたが、向こうはやっぱりプロだわ。スープまで全部飲みました。次からメニューに入っているかも。もしその店で「Mussel Sakamushi」をメニューで見たら、「Tetsuo Special」と書き込んで私にメールください。持って帰ってきたムール貝の殻を差し上げます。

クロアチアの旅 ~スプリット~

 ご無沙汰です。今回は、6年ぶりにやって来ましたクロアチアの旅です。6年前は「てつおの部屋」の「ホットひといき」のエッセイに書いたようにドゥブロニクを楽しみました。今回はスプリットというザグレブの次に大きなアドリア海に面する、これまた風光明媚な都市です。

 関空からルフトハンザでフランクフルトまで11時間半。フランクフルトからスプリットへの直行便は1時間15分くらい。思ったより近く、ヨーロッパ人観光客が多いのも頷けます。ただし、日本からだとトランジットがうまくいかず、フランクフルトで1泊しなければならないので、私はフランクフルトからミュンヘンを経由してその日にスプリットに着く便を選びました。いずれにしても、ワインはいくらでも注いでくれるし、エジプトエアーとは月とすっぽんで、快適な空の旅でした。

今回の旅の目的は、第13回国際潰瘍学会に参加するためで、前回の本会を大阪で主催した会長としてオープニング・セレモニーでスピーチを頼まれ、またシンポジウムの司会や発表を行いました。ここでは一切触れませんが、遊びに行ったように思われるとつらいので・・・。

 さて、スプリットでは何といってもパレス(宮殿)です。すなわち、ローマ帝国時代(紀元200年代)の宮殿跡を中心に、その中も外も住民の生活と一体になっているのです。宮殿内は聖堂は別として、それを取り巻く、城壁に囲まれた市街は迷路のように縦横に細道が走っています。そこここには観光客を意識した土産物屋やレストラン、カフェバーが並んでいるかと思えば、一方で、生活必需品の雑貨、服、靴を売る店やコンビニまであります。実際に住民が生活しており、洗濯物を干す主婦に出会います。世界遺産の中に住民と観光客が溶け合う奇妙な町です。

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(海側から見たパレスの外観)

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(パレス内の迷路)

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(パレス内、世界遺産の中に人が住んでる!洗濯物が・・・)

観光客は年配の人が多く、長期滞在のように感じます。物価が安く、気候もいいので住みやすいからでしょうか? まず、パレスの南壁中央のゲートをくぐり、パレスにはいるとそこは聖堂で土産物屋が両側に並ぶ。聖堂をくぐり抜けると、突き当たり(写真正面奥)がら左右に細い通路が・・・。

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そこを左に折れて、店の間を観光客とすれ違うように歩き、鉄の門をくぐると広場に視野が開けました。その一角のオープンカフェに座り、広場を眺めながら国産ビールをぐーいっといきました。案外うまい! 

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ユーロとドルはほぼOKですが、レートは若干高め。ダメな店もあり、クロアチア通貨のクーナが無難なことがわかり、両替所でさっそく円をクーナに換えました。クレジットカードでクーナでもユーロでもおろせますし、それが手数料も取られず一番得ですが、私はうまくできないので手数料を払って換金しました。

のどが潤い、お腹も少し減ってきたので、そのまま西へ進みパレスの外へ出ました。目指すはフィッシュマーケット(魚市場)。少し北に進むとありました! とれたての新鮮な魚介類が並んでいて、買い物客と観光客でごった返している。ちょっと魚くさいが、温泉の硫黄の臭いが生臭さを緩和しています。

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このフィッシュマーケットに面した、「るるぶ」で見た、「おすすめの店」(ノストロモ)に入ってみました。ちょうど昼の12時です。好物のムール貝のにんにくワイン煮(酒蒸し風)を注文。ワインを味わいながら待っていたら、何ともいい香りのディッシュが運ばれてきました。しかし、貝の身は? 痩せている! おまけに塩辛い! シェフがヘッドハンティングで移ったのかも。そういえば客が少なかったです。

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外に出て、となりの大衆的なレストランに入りました。店の制服を着たおばちゃんが、客の席に座って親しそうに小魚のフライを食べながら談笑していました。

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ミックスフライ(上の写真左下)とビールを注文。意外とこのフライがうまい! さっきフィッシュマーケットで売っていた小魚とイカ(カラマリ)だ。小魚の大きい方(7-8 cm)はちょっと小骨が気になるが、小さい方(2-3 cm)はまるまま食べて違和感がないし、若干の苦みが美味。カラマリは絶品でした。

魚介類の鮮度と味では、中心街から少し離れたところ(タクシーで40クーナ程度=700-800円)のボタシャレ(Bota Sare)が一番。メニューは少々高め。牡蠣が生(ナマ)で食べられる。

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季節柄か小振りだが味は絶品でした。また、ムール貝の酒蒸しも、先のレストランと全然違う。感動でした。写真は、いつも食べ始めてから思い出して撮ることが多く、余りきれいじゃないけどがまんしてください。食べ終わってからしまった!と思うこともあるので、写真があるだけでもましだと思ってくださいね。

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で、ここまでは大満足でよかったのですが、ハマチ?の頭のスープはぷーんときました。店のショーケースの氷の上にあったものでしたが、数日経っていたものを使ったもよう。おいしい店だけに、マネージャーに意見をいっておいてあげようと思い、担当のウェイターを呼んで、「マネージャーに話がある」と言ったら、向こうは文句を言われるとでも思ったか「マネージャーはいません」と言いよった。いやいや、別にあんたの告げ口をするンと違うんや。この店のために助言をするだけや。といっても「マネージャーはいません」の一点張り。マネージャーらしき人影はちゃんと確認してある。こら! そこにおるやん! といっても、「あれは掃除のおっちゃんです」と返す。どうみてもちゃうやん。「何のマネジャー!」といっても、ローカルなダジャレが通じるわけでもなし、おとなしく引き上げることにしました。

クロアチアは一般的にゆったりしています。その分、急いでいるときはいらつきます。何でもないピザ屋さんでも、ビールで酔いつぶれそうになった頃にやっとピザが出てくるようなありさま。ゆうに1時間以上は待たされたと思う。ピザってファストフードとちゃうのん? しかし、そこかしこにイケメンとイケウマ(絶世の女性 ウーマンの省略形:私のオリジナル)が歩いているので退屈しません。人口は少ないのに、かっこいい人が多すぎます。ところで話はがらっと変わりますが、レンタカーは簡単に貸してくれます。「国際免許証要る?」と聞くと「どうみても18歳は越えているようですので要りませんよ」って言われちゃった。で、日本の免許証の写しを取られたが、全部日本語だし、免許証だと分かるすべはなさそうでした。写真付きなら図書館の入館カードでもいけそうな感じです。だいたいみんな親切でいい人が多い。エジプトとえらい違い! エジプトがどんなひどい国かは昨年の秋頃のブログのぼやきを見てください。で、道の説明も親切は親切ですが、メッチャ、アバウト。「It’s easy.  Turn left at the 3rd or maybe 4th traffic light.  Simple!」って言ってくれるのですが、おいおいちょっと待って、と言いたくなります。3つ目か4つ目の信号ではぜんぜん違うやん。どっちかはっきりしてよ。結局、グルグル回って、同じようなところで30-40分費やしたのち、やっと目的の道に出ました。高速は山の中を走っていて、ただひたすら目的地を目指すだけですが、海岸線は絶景! 景色に見とれていると崖から落ちるので危ないですが、このドライブは最高。 ドブロニクを目指していたけど、スプリットから東に200 kmくらいあって、3時間はゆうにかかりそうだったので、日和(ひよ)ってスプリットから50 kmくらいのカサブランカ?みたいな地名の海岸に寄りました。結構ローカルで通の人が好みそうな街かな? 世界遺産で有名な都市に飽きた人がたぶんこんなところでゆっくりするのでしょうね。

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ところで、スプリットのパレスの話しに戻ると、アドリア海側(南)からパレスを北(山側)に抜けると、こんな銅像がありました。ダビデの像? 10世紀のクロアチアの司教、Gregorius of Ninの像らしいです。親指を触ると幸運がもたらされるというので、みんながシコシコなでていました。結果、親指だけつやがあります。

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カサブランカ?だったかな(インターネットで調べたらMakarskaマカルスカでした。「カ」しかおおてへんやん!)、このローカルな街にも似たような銅像が・・・。いわれは知りませんが、やはりつやのある箇所が見られます。こちらをさわると何がもたらされるのでしょうか? 往復ビンタ? 銅像だけに、それだけは「どうぞー」許して・・・。すべったかな?rimg0264.JPG