シカゴの旅―番外編

この番外編は、東日本大震災の支援に関して、日本に帰ってからという悠長なことでなく、今すぐ発信したいという思いから、ブログとしては番外編から先にアップいたします。

東日本大震災では、多くの方が被災され、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、避難生活を余儀なくされている方々には、一刻も早い復興を祈願しております。

シカゴに旅立つ4日前からその前日まで、岩手県の大槌町を訪問してきました。震災直後に、我々の病院から救護チームが派遣された先が、津波の被害をもっとも強く受けた地域である大槌町でした。人口1万5千人の小さな町で、2ヶ月前まではまったく知らない町でした。すでに1割以上の方が亡くなり、行方不明の状態です。

救援は4月11日から継続できない事情となり、自衛隊の医療班、次いで日本赤十字に引き継がれていましたが、当院のスタッフ、とくに現地に赴いたスタッフから、一期一会の感情が込み上げてくる思いが伝わり、現状を調査して、出来ることがあれば再度チームを派遣する気持ちで、現地で救護を行った2名の医師とともに現地に赴いたのです。

photo1

【市大病院から救護に駆けつけた大槌町安渡小学校に非難している方々の様子。物資は充足しつつありますが、食事は相変わらずインスタントやレトルト中心で、プライバシーの保全はなく、2ヶ月前とほぼ同様の状態でした】

photo2

【この町出身の東京で勤務されている管理栄養士の方が、故郷に帰って来られていて、避難者の栄養管理に努められていました】

その報告は別の項で行いますが、要は、家族も家も車もお金まで、すべて流されてしまった方々が、避難所や自宅にも多くおられるということがわかりました。医療の支援だけでなく、生活の支援が必要だと強く感じました。本院でも義援金を募り、大槌町に車2台やホームシアター(子供たちに喜んでもらうため)、トマト300個をお届けしましたが、とても足りません。中長期的な継続する支援が必要だと強く感じました。

photo3

【大槌町の湾岸。強固な防波堤が津波で壊されていました。想像を絶する破壊力を痛感します】

photo4

【自衛隊の方々の献身的な復興支援には、頭が下がります】

photo5

【仮設の災害対策本部の駐車場です。左から2番目が東梅副町長です。その他3名は訪問した本院の医師です。後ろの車は寄贈した1台です。今は軽のバンが役立つそうです】

そんな時、シカゴでメールをチェックしていると、仲間からビックリする情報が飛び込んできました。なんと、大槌町の東梅副町長さん(町長さん以下、多くの幹部が津波で流され、麻痺した町の行政を何とか立て直すために頑張っておられます)のご令嬢が以下のメッセージを出しておられました。なんとミシガン大学がんセンターに勤務されているとのことで、シカゴから鼻の先ではないかと思い、地図を調べてみました。すると所在地のアノーバーまで300 kmはありそうで、さすがアメリカは広い! と感心している場合ではないのですが、会いに行くのは断念しました。もっとも、故郷に帰っておられるでしょうね。

で、転記します。

************************************************************

医療ガバナンスNEWS

 ▽東日本大震災津波に係る岩手県立病院での医療応援ならびに大槌町への義援金のお願い▽

ご案内をいただきましたので、情報提供です

201157日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp

————————————————————

NEWS

東日本大震災津波に係る岩手県立病院での医療応援ならびに大槌町への義援金のお願い

ミシガン大学医学部内科学講座血液腫瘍内科学分野

ミシガン大学がんセンター骨髄移植部門

東梅友美

このたびの大震災では、私の地元である岩手県大槌町をはじめとして、三陸海岸の各市町村の多くが壊滅的な被害を受け、地域の医療機関も被災し重大な影響がでております。

これまでも全国の医療機関より医療支援をいただいておりますことに関してまして、被災家族の立場から心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

岩手県医療局では21の県立病院を運営し、地域医療において重要な役割を果たしておりますが、このうち高田病院(陸前高田市)、大槌病院(大槌町)、山田病院(山田町)の被害が大きい上、これまで地域医療を支えてこられた開業の先生方にもお亡くなりになったり、行方不明になられている先生がおり、地域医療に重大な支障が出ております。そのため、医療局ではこの5月から今回の震災による被災地域での診療応援をいただける医師の方を募集しております。もし、可能なら皆様のご協力、ご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。以下に医療局からの文章を転載いたします。

●東日本大震災津波に係る診療応援について

岩手県医療局では、今回の震災による被災地域のため診療応援して頂ける医師を募集しております。

震災被災者への支援のため、医師の皆様のお力をお貸しください。ご連絡をお待ちしております。

なお、常勤医の募集も同時に行っておりますので、合わせてよろしくお願いします。

1.募集診療科

内科、外科、整形外科、精神科など(担当者に問い合わせたところ、すべての診療科で必要とのことでした)

2.勤務地域

岩手県内の被災地域等(具体的地域は希望に応じます。具体的には大船渡病院、釜石病院、宮古病院、高田病院、大槌病院、山田病院など)

3.募集及び勤務期間

募集期間は平成235月から当分の間

勤務期間は、原則2ヶ月以上

4.勤務内容

当該地域での県立病院及び地域診療センター等での診療活動

勤務病院によって、当直等あり

5.報酬等

岩手県医療局が定める規程等により、支給

宿舎等については、岩手県医療局において手配

6.問い合わせ先

岩手県医療局医師支援推進室

電話 019-629-6366

Mail EA0006@pref.iwate.jp

また、上記の件に加えまして、私から皆様にお願いしたいことがございます。

上記に記載しておりますように、私の地元、大槌町は津波とその後の火災で、壊滅的な被害になり、52日現在で町長をはじめ、町民約15,000人のうち一割強に当たる約1,700人の方が死亡ないしは行方不明となっております。この数字は町が把握可能な範囲内のものであり、”少なくとも”という条件つきです。私的なことですが、私の母もいまだ行方不明であり、親族、友人、知人もこの中に多く含まれています。また、多くの方が家族を失うばかりでなく、自宅および仕事まで奪われてしまいました。震災に当たり、これまでも全国の皆様から多くの義援金、救援物質などのご支援をいただきましたことに心からお礼を申し上げますとともに、重ねてのお願いではございますが、もし可能でしたら、大槌町へのご支援、ご協力につきましても何卒よろしくお願いいたします。以下に大槌町の義援金振込口座を記載いたします。

(1) 金融機関     岩手銀行 大槌支店(おおつち)

(2) 口座の種類    普通口座

(3) 口座名      大槌町災害義援金  大槌町長職務代理者 

             副町長  東梅 政昭(とうばいまさあき)

(4) 口座番号     2037777  

よろしくお願いいたします。

————————————————————————-

配信・解除依頼は info@medg.jp までメールをお送りください。手続きに数日要することがありますので、ご了承ください。

今回の記事は転送歓迎します。その際にはMRICの記事である旨ご紹介いただけましたら幸いです。

MRIC by 医療ガバナンス学会 http://medg.jp

**********************************************************************

 このようなことで、シカゴから是非発信させてください。また、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。