ベトナムの旅 ~ハノイ・ホーチミン

  縦長の2000 kmにおよぶベトナムは人口8000万人。年齢構成は完全なピラミッド型。若い人がやたら多い活気に満ちた国です。関空から4時間半で首都ハノイのノイバイ国際空港に着くと、案外小さい。まさに発展途上国という感じで、成熟してきたタイとは趣が違います。ホテルまでのタクシーで、インドネシアやタイと似た雰囲気を感じるのは、何と言ってもバイクの多さ。まるでハエのように群がり、車スレスレに横切っていきます。交通事故がどの程度発生しているか、誰に聞いても知らないが、病院では外傷が後を絶たないらしい。 

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<バイクの群れ>

160年もの歴史を持ち、ベトナムで最も古いハノイ医科大学を訪問し、医学部間の調印式を行いました。時は2013614日。気温31度と大阪と変わらないが、もっと暑い感じ。気候から来るのか、人のキャラクターはゆるキャラ風。迎えに来てくれた、シャキシャキ感のある女性(ハノイ医科大学国際センターの秘書)は、かえって浮き気味になってました。

 

ハノイ医科大学の訪問記は大阪市立大学医学研究科のホームページで見ることができます。

URL:http://www.med.osaka-cu.ac.jp/med/index.shtml

のトップページNEWSの2013.7ベトナムのハノイ医科大学、ホーチミン医科大学への訪問について を参照ください。

さて、ここからはグルメでないとね。典型的なベトナム料理を賞味しました。シーズンズ(?)という白亜の上品なレストランで、国花の蓮の花が、通路の池にいっぱい浮いていました。2階へ上がるとゴウジャスな絵画が壁にそれとなくかかっていて、上品な感じです。

さー、出て来ました。ソフトシェル・クラブの唐揚げ。殻のまま食べられて、おいち~! 次に春巻き。生春巻きは独特。香草が効いています。揚げ春巻きもパリっとしていて美味すぎ~。川エビは身がメッチャ甘い。冷凍技術が発達していないせいか、取れたてを料理する習慣らしく、素材が新鮮なのでかえってハズレがない。いい国です。人々も親日家でもあり、ニコニコ笑いかけてくれます。男性からだと引いてしまいそうになりますが、可愛い子なら、自分に気があるのかと勘違いしてしまいそうです。やれやれ。

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<春巻き。左が生で、変わってて美味。右は定番の揚げ春巻き>

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  <エビ嫌いの私が「甘い」と絶賛>

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   <ごった煮スープみたいなのがでりゃうま>

食べるもんを食べたら、ホーチミンに飛びます。約2時間の旅。これが、関空からハノイに飛んだ国際線より新しく、しかも大きい飛行機で、乗客も多い。席も、国際線のビジネスは狭く、リクライニングも新幹線よりまだ倒れが少ない。一方、この国内線は座席がフラットになるのです。もったいないから、フラットにしてビールを飲んでると、むせ返って死にそうになりました。田舎もんみたいなことは、せんほうがいいです。

ホーチミンは人口800万で、ハノイより多い。ベトナム戦争が終わるまではサイゴンと呼ばれており、今でも「サイゴン」の文字はいたるところにあります。泊まったホテルも「日航サイゴン」。そういえば、反戦歌手で有名だったジョーン・バエズが「サイゴンの花嫁」を、憂いのある歌声で歌っていたのを思い出します。森山直太朗のお母さん、森山良子さんが“和製ジョーン・バエズ”と言われていたのを知ってますか? なに? 直太朗のお母さんだっちゅうことも知らんかったって? 

ホーチミンは、ハノイより1000 kmほど南にあるのでもっと暑い。水を持って歩かないと脱水になります。私はビールを持って歩いてますが・・・。ハノイはハノイビール(そのままやん!)が一番の売れ筋ですが、ちょっと薄い感じ。ハイネケンのようかな? ホーチミンにはサッポロビールの工場があり、これが一番です。

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<ハノイ・ビール>

ここでは、「ソン・グー」という、やはりベトナム料理の店に行きました。泊まっている日航サイゴンから近くです。シャコが半端じゃありません。身長20 cmはあります。これを、ニンニクと絡めて唐揚げにして出してくれます。身が柔らかくて甘い! 今が旬らしいですが、日本にあるシャコとは全く違います。手長エビもでかい! 味噌がたっぷり。とろ~。美味です。

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<レストラン「ソン・グー」の入り口>

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<蓮の実、おいしい! 蓮はベトナムの国花です>

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<ソフトシェル・クラブの唐揚げ。めっちゃうまい!>

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<ボイルしたエビ。まず、背中の殻を噛み破ってミソをチュッチュと吸ってから、おもむろに殻を剥いて身を食べるのです>

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<シャコの唐揚げ。でかい! また、食べる前に撮るの忘れた。サイズだけ復元>

次の日、フォー(原材料がお米のうどんのようなヌードル)を食べたくなったので、ノートルダム寺院でお祈りしたあと(クリスチャンじゃないけど、ホーリーな気分だったので)、昼めしどきで、お腹が空いてきたので、歩いていけそうなフォーン・カットゥーンという店を目指しました。暑い中、水も持たずに歩いていたので、脱水状態です。

 

人力車のおじさんが、親切にも「この場所はあっち、あっち」と指をさすのです。そのあと「お金くれ」みたいなことを言ってるので、知らん顔して近くのホテルに入りました。ホテルなら教えてくれそうで。フロントで可愛いお姉ちゃんに聞くと、わざわざ玄関まで連れて行ってくれて、向かいの店を指差すのです。「ミエン・カットゥーン」という名前の汚い店です。 私には見えんカットゥーン。しーん。みな冷たいね。

で、話を戻して、「名前が違う」というと、両手のひらを前に押し出すような仕草で「どこでもいっしょ」という意味を示しているのか、行け行けと示しているようでした。行くふりをして、お姉ちゃんがすっこんだ隙にタクシーに乗り込みました。美味しそうでしたが、あまりにも衛生が悪そうで。

タクシーは、本当はホテルの前で乗ったほうがいいのですが・・・。ホテルだと、ボーイさんが行き先を聞いてくれて、運転手に伝えるとともに、「この運転手がぼったくりを働いたらここに連絡を」みたいなカードをくれます。

フォーを食べたかったので、「フォー」のつく店を探しました。ありました。クリントン前大統領も来たという「フォー・コー」という店です。勢い込んで店に入り、まずビール、ここのドメスティック・ビールの「サイゴン」を頼み、おもむろに「フォー」というと、「Four people?」とトンチンカンな答えが。「いやいや、ヌードルのフォー」(何のために「フォー」の付く店を探してきたとおもってんねん!)。と、意外な答えが。「うちの店ではフォーはメニューにありません」 えー、どういうこと~。

 

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<ところが、出てくる料理は最高! これはうなぎで、こってりしてジューシー。肉太です>

 

 

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<手長エビ。川エビだと思います。ミソが絶品!>

 

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<ピリ辛春雨。でかいカニ爪と煮込んでて、これも絶品>

 

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<皿に移してパクパク。手で食べるんよ>

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<スープもピリ辛で野菜たっぷり>

ウエイターさんが、メモ用紙を持って来ました。「Pho」と「Pho」と書きました。一緒じゃん! と思いきや、ちょっと違う。「o」の上に小さな「?」と「^’」が。要するにアクセントらしい。「?」はフォー↗と質問のように上がる。「^’」はフォー→とそのままォーと伸ばす。これで全然意味が違うらしい。「?」のフォーは、それこそ麺。「^’」のフォーはなんと「いにしえの」という意味でした。今居る店は「昔の町」という名前になるそうです。「フォー」違いで飛んだ店に入ったと思ったのですが、出てくる料理がこれまた美味。すばらしい勘違いが生んだお年玉といったところでしょうか。フォー・マイ・ゴッド! 意味がわかりません。

 

2013年6月

インドネシアの旅 アゲイン ~スラバヤ、ジョグジャカルタ、ジャカルタ

  今回のインドネシア行きのミッションは、医学部間協定を結び、学生やスタッフの国際交流を活発にし、国際的な能力や対応力を磨いてもらうことです。これに関しては、大阪市立大学医学研究科のホームページに「インドネシア訪問記」をアップしていますので、そちらを参照してください。

URL: http://www.med.osaka-cu.ac.jp/info/houmon01.shtml

さて、この旅は3名で敢行しましたが、ブログの特徴を「放浪記」としている以上、敢えて「一人旅」の雰囲気で書きます。この旅は35日の弾丸ツアーでした。その間、飛行機に6回も乗り、デンバサール経由(バリ島の楽園を素通り;もったいない)でスラバヤに1泊、ジョグジャカルタに移動し1泊、最後はジャカルタに飛んで1泊、その夕方に日本へ。翌朝関空に着き、即大学で仕事という強行スケジュール。ワールドカップ・サッカーなら、こんなツアーもあるでしょうが。

2013年4月14日(日)に関空から飛び立って7時間後、デンバサールへの着陸態勢に入りました。いよいよ着陸という時アナウンスが。「乗客の皆様、まもなく着陸します。右手に見えますのは昨日、着陸に失敗したライオン航空の飛行機です」。ええっ、知ってたけど、そんなん、名所みたいに紹介するもん? 幸い乗客は全員生存で、奇跡的に良かったのですが、乗ってる飛行機がガダール・インドネシア航空だったので、商売敵に対する嫌がらせかなー。無事到着。フーっ。

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<デンパサールでの墜落飛行機の写真>

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<インドネシアの地図>

乗り継ぎでインドネシア第二の都市、スラバヤ(300万人)へ。二度目の訪問ですが、綺麗な街です。しかし、相変わらずバイクが多い。これは東南アジアの特徴なのか、インドネシアに限ったことではありません。しかも、最大4人が乗って走っているのも、何回見ても信じられません。実に危なっかしい。そんなことスラバヤ!

 

しょーむないので、すぐジョグジャカルタへ。この飛行機が、落ちたライオン航空。一番注意してるから問題ないでしょ。しかし、事故の連鎖というのもあるし。自分で暗示かけてどうすんの。

 

何の問題もなくジョグジャ(現地の人はこう呼ぶ)に到着。海外のホテルは、だいたいどこでもウォッシュレットが付いていない。ところがなんと、ジョグジャのMELIA PUROSANIホテルには、簡易式ウォッシュレットが。日本人の泊り客が多いとか。それでかなー。でもコストを下げる努力は涙ぐましい。蛇口からノブが出ている。これなら安いわ。

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<簡易ウォシュレット>

午後10時になっていたので、グルメは楽しめず、ホテルで開いているレストランへ。ここで関西の商社の人たちと会って、意気投合! 私達が関西弁をしゃべっていたのを聞きつけて、話しかけてくれた。関西はノリがええわ。インドネシア料理でまず、串焼き(サテアヤム)を頼みかけたら、「食べきれへんから」といってこっちのテーブルにわざわざ持ってきてくれはった。親切~う。たれが結構甘いが、ナッツ系でおいしい。ムール貝の酒蒸しガーリック風味を別注で頼み、うまく創ってくれましたが、冷凍モン。こっちでは取れないのか? 海に囲まれているのでシーフードは新鮮なはずだけど、ちょっとがっかり。

ジョグジャは古都で、京都と姉妹都市になっています。遺跡が結構あって、観光客は多いらしい。今回は行く隙なし。

ジャカルタはさすが大都市。また、綺麗。空港に着くとタクシー乗り場が変? 種々のタクシー会社のレーンがあるのに、1箇所だけ長蛇の列で、あとは一人も待っていない。おまけに「いくらで行くよ」とか「やす~しときまっせ」(訛りの強い英語で、こんな感じかな?)とか、暇そうな運転手が声をかけてくる。道路の向こうでは、多くの運転手が暇そうにタバコを吸っていました。案内で、信用できるタクシーはどれ? と聞いたら、やっばり長蛇の列の所に連れて行かれ、かれこれ1時間近く待たされて乗りました。やれやれ。

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<タクシー乗り場:上段は私が立っているところから左手。タクシーのレーンに待ち人は1人だけ。下段が右手。列をなしてタクシーを待っている。信用のおけるタクシーは1社のみということか>

ジャカルタには、日本の経産省が95%出資して、ERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)という施設が設置されています。アジアの16カ国が参加して、アジア経済の発展のための会議やプロジェクトを催しています。とある重鎮の紹介で、西村総長と会見できて有意義でした。ERIAを窓口にして、アジアへの医療貢献ができればと思っています。ちょうど、まいど1号の青木氏(中小企業社長)と、医療関連のものづくりをコーディネートして、中小企業を中心とする産業の活性化と医療の発展を実現する組織を作ることで意気投合したところで、ものづくりと医療のセットで、アジア中心に貢献していきたいと考えていました。大阪からメッセージを発信する拠点ができて、夢が膨らんでいます。 

2013年4月

久々のタイランド

 

11月(2012年)はタイでは最もいい時期らしい。しかし暑い。ハンカチ王子でも、大きめのタオルハンカチ2枚では足りないくらい。おまけに、ビニール袋を持って歩かないと、ズボンのポケットがぐしょぐしょになります。

ここはバンコック。前にピッザとムール貝の酒蒸しがうまかった「バジリコ」を探しました(以前のブログ参照)。もちろん「シンハー:Shinha」が主役です。暑さはこの国産のビールを品質以上に美味しく感じさせます。ウル覚えだったので、泊まっているホテルのコンシェルジェで場所を聞きました。このホテルの向かいという。メッチャ近い。ラッキー、と思いきや、そこは向かいのホテル シェラトン・グランデ内のイタリアン「バジル」でした。自分で「バジリコ」を「バジル」と間違って聞いたことを思い出しました。ここはナイスな感じなので、あくる日に行くことに。今日は絶対「バジリコ」です。 

めんどくさいので、スマホで探すと出て来ました。スカイトレインで1駅先(ここはアソーク駅)のプロンポン駅。この電車は慣れてます。小銭を入れてカードを買って、それを自動改札機に通すだけ。タクシーと値段は変わらない(タクシーが安すぎ)が、けっこう道が混んでいて時間が読めないのと、悪い運転手は遠回りをしてメーターを上げよる。

で、そのスカイトレイン、めっちゃ派手。車両全体がキャンパス化していて、ペインティングで埋め尽くされていて、中がまるっきし見えない。それでいて、中からは外がよく見える。がんがんにクーラーを効かせていて寒いくらい。透明の窓だと、暑さでやられるから、絵の具で塗りつぶしてあるのかも。

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駅を降りて、おぼろげな記憶を辿って道を歩くも、それらしいレストランは見当たらない。警備員のような人に聞くと「あー、そのレストランなら、このまままっすぐもう少し先」という。しかし、行けども、行けども目的地は見えない。そこで、コンビニに入り、同じ事を聞くと、今度は「まっすぐ戻ったとこ」と親切に教えてくれた。見逃したのか?

ところが、戻ってもない。ドイツ人風の人が「May I help you?」と聞いてくれたので、「バジリコを探している」というと、「Good restaurant! でも一筋間違えている」と。で、大通りまで出て、ワンブロック左の筋を左に曲がると、すぐに「バジリコ」の看板が! ふるさとに戻ってきたという感じ。

さっそく「シンハー!」っと勢いよく注文したが、なんか様子がおかしい。チーフに聞いてきますという。な、な、なんで? 前にも普通に出てきた国産のビールやないの。チーフがやってきておもむろに死刑宣告同様の言葉を発したのです。

「今日は酒類は一切お出しできません」 なんやてー? 追い打ちをかけるように「フレッシュジュースは当店の自慢の商品です。ぜひご賞味ください」。もうその時は立ち上がっていました。「じゃ、よその店に行くわ。せっかく苦労してきたのに!」の捨て台詞。「どこの店に行かれても、今日は酒類の提供が禁じられているのです。国王の誕生日なので。」

絶望と疑問が交錯したまま、ふたたび着席。まず疑問。なぜ、お祝いの日に酒類禁止なの? 普通は大盤振る舞いでタダにしてもいいくらいでは? ところが「記念すべき日に、交通事故が頻発したり、酔っぱらいが喧嘩しだすと台無しになるから」との説明。仏教の国でもこんなに違うの? もっとも日本は経験な仏教徒は一握りか。

もー、開き直るしかない。「じゃー、とりあえず自慢のフレッシュジュースとやらをもらおか」。気を取り直して、ムール貝の酒蒸しを注文すると、どうも旬じゃないらしく、小ぶりであまり美味しくないと。二度目のガックリ。それでもめげず、「じゃーフォアグラ」。出てきたはいいが、大量のフォアグラ。しかも酒類なしでどうやって食べる。フォアグラだけにきもい!

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<ビールに見えるけど、ミックスジュース。フォアグラと合うわけないやん>

 

 なんとか平らげて、スカイトレインに乗ってホテルに帰りました。なぜ、そそくさと帰ったかって? 決まってるやないの。胃に留まってるフォアグラにビールを注いであげるためです。

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最後に、タイガーウッズが優勝したタイカントリークラブで芝刈りを。暑いのなんのって、大変でした。キャディーさんがマンツーマンで付いてくれる。ん? ウーマントツーマンか・・・。まーどっちゃでも。グリーンフィーは結構したけど(貸しクラブ、キャディーフィー込みで2万円程度)、キャディーフィーは300バーツ(800円程度)と安い。で、プレーが終わって、キャディーさんにチップを。キャディーフィーが300バーツなので、100バーツ(日本円では300円弱だが、物価を考えたら10倍くらいの値打ちはある。ロッカールームへの階段を登ろうとしてたら、マネージャーがあわててこっちに走ってくるではないですか。チップをあげすぎたのかなー、と思いきや。その逆。200-300バーツが相場なんだって。バーツが悪かった。

東京スカイツリー(まで)の旅

  スカイツリー開店(ラーメン屋みたいな言い方になってるかなー?)まで数日となったある日、突然、東京で時間ができたので、フラ~と地下鉄で浅草橋まで行っちゃいました。

 というのは、とあるとき、東京でタクシーに乗っていて、芝公園あたりに差し掛かった時、何を勘違いしたのか「このあたりでスカイツリー見えます?」と運転手さんに聞いてしまったのです。私は東京タワーと並んで建っていると思っていたのでした

   運転手さんは、私の勘違いに気づかず「ここからは見えませんねー。浅草の方ですから」と答えてくれました。それが頭の片隅に残っていて、浅草橋となったわけです。健康のことも考えて、まー、ちょっと散歩がてらに、てな感じで駅の階段を登って、交番所へ。机に座って鼻くそをほじっていたお巡りさんが、鼻の穴から出した人差し指で、スカイツリーの方向を指しながら、「その橋から隅田川沿いに見えますわ」と親切に教えてくれました。

  その橋とは「両国橋」。見えた見えた! あの方向に行けばいいんや。で、しばらく行くとお相撲さんが・・・。両国国技館や。ちょうど春場所。大関が6人という話題の場所だが、もうひとつ盛り上がっていないかな?

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(私の辿った行程)

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(両国橋から隅田川の向こうに、スカイツリーが・・・)

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(両国国技館の屋根にも・・・)

 

で、隅田川の堤防に降りて北へ。隅田川といえば、花火で有名でんな。川幅が思った以上に広い。花壇などもあり、テントもちらほら。キャンプ日和だから? と思いきや、様子が天王寺の動物園周囲に似てる。住民登録のない簡易式住居だったのです。

 

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(隅田川沿いでキャンプ?)

堤防沿いから道に上がり、スカイツリーの方向へひたすら歩く。20分ほど歩いたが、スカイツリーは全然近づいてこない。どうなってるの?

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やっと浅草通りへ。ここから浅草通りを一直線だ!

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信号待ちでふと左を向くと、ウンチのオブジェ?(写真) 臭いそうなでかいやつが、ビルの上に乗っかっている。で、確かめてみることに。ちょっと寄り道です。近づくと、こ、こ、これは何や? ショッピングモール(???)。

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浅草通りに戻る途中で「発明家ショップ」なるお店発見。芋きんなるものを売ってる店も。なんと並んでます。さすが、下町! このあたりから膀胱が「しっこ猶予」とささやき出しました。英語で言えば「Nature calls me」。何? ねーちゃんが私を呼んでいる? 違う違うって、もー。

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喉も乾いてきたし、用足しのついでにビールでもグイッと。ですが、バーみたいな店が見当たりません。「めし屋」みたいなところはよーさん(沢山の大阪弁)あるけど、お腹は減ってないし。牛丼屋でビールだけ頼んで、生姜をつまみにしてたら怒られるでしょ。探しても探してもバーはない(ばーさんは結構うろちょろしてるけど・・・)。

破裂しそうなところまで来て、地下鉄の入口が。「漏れる、漏れる」。足踏みしながら最小区間の切符を買って、トイレに走り込む。フー、とこの幸福感。至福のときやね。

で、ふたたび地上へ。このへんに来ると、スカイツリーはかなり大きく見えてきました。すでに1時間は歩いています。こんなに歩く気はなかったのですが・・・。足の裏もちょっと痛み始めました。

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ここからでも30分は歩いたかなー。やっとスカイツリーの根本までたどり着きました。あーしんどかった。浅草橋からここまで、タクシーで1340円の距離です。何で知ってるかって? 距離を測るために、帰りはタクシーを使ったからです。実は「押上」駅がすぐそばにあるので、来る人はここで降りてくださいね。

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お腹がすいたので、ギョーザを食べに麻布十番まで。どうしてそんなところまでわざわざと。以前フラッと入ったら、結構美味しかったから。棒ギョーザといって、変わった形です。中にメンマが入っているのか、食感が違う。本当はラーメンの店なんですが。「萬力屋」といいます。外人と芸能人が案外多い。このときは志村けんがダチョウ倶楽部の丸顔の方と一緒に来ていました。キャイ~ン。違うか・・・アイーン?

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佐賀の旅

このすばらしい体験を、みなさんと分かち合いたくて、携帯で撮りまくりました。3時のおやつにはちょっと早い。そうです! にじです。きれいな虹が富士カントリークラブに架かってました。

RAINBOWですね。訳すと雨ん棒? そういえば、昨日から雨で、今日は小降となり、太陽が顔を出したり。全部が1枚に収まりきれないので、パノラマでお見せします。ほんと、手が届きそうでした。実際、一回はつかみました。

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なんと、一時は2重に2本見えました。乱視も末期かなと悲しくなりましたが、写真もちゃんと2重です。なんですか? カメラも老化現象? そんなことはありえ辺見マリ。ふーるー。みんな知らんわなー。辺見エミリのお母さんです。西郷輝彦と結婚した。これも知らんの? 郷ひろみ、橋幸夫と並んで御三家と呼ばれていたひとです。

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富士カントリークラブは、佐賀県は福岡県との県境に近い富士町にあります。なぜ「富士」? 富士山に似た山がある? そんな単純なものではなさそうですね。それに富士山に似た山など、見渡してもどこにもないです。ではいったい「富士」の由来は?

佐賀市立図書館富士館分館長によりますと、『「町章」のところで.・・・「中央の三つの山によって三村が固く結ばれたことを意味し富士の「ふ」の字とし、霊峰富士のごとく気高く伸びゆくことをねがい、二本の線は嘉瀬川の清流を現し、円は、町民の和を表して富士の「し」の字として富士町の永遠の発展を象徴したものである。』と、町章が引用され、命名の由来が示されていますが、なんのことやらさっぱりワケワカメ。そこで、考えることをヤメにします。お騒がせしました。

頭使ったので、急にお腹がすいてきました。「吉助」という割烹で、てっさやら海の幸をいただきました。メッチャうま! うますぎて、写真撮るの忘れた。佐賀といえば、透き通ったイカが有名ですが、12月というこの季節は、旬が過ぎたところらしい。特別に、佐賀牛まで、炙ってもらって、とろけるー!

松阪牛や神戸牛など、ほとんどは佐賀牛が元らしいです。外人は、何か言えば「コウベビーフ」+立て親指とウインク。神戸牛が最高と思っているのでしょう。高いことは高い。うまいことはうまい。あれは、神戸に足を下ろした佐賀牛なのでしょうね。伊勢エビは、和歌山で採れても淡路島で採れても「伊勢エビ」なのにね。

こないだ、松阪牛が大量に台北に密輸されそうになって、台北の業者が捕まってました。それに続いて北京の業者も神戸牛密輸で摘発。ハイソの中国人富裕層も口が肥えてきて、偽物が見抜かれるようになってきたのでしょう。「羊頭狗肉」は中国の専売特許だったのに、「本物」でないと通用しなくなってきたのですね。日本の焼肉店でも、中国人客に松阪牛や神戸牛と偽って、普通の肉を出し、見事に見破られています。牛だけに、正規ルートでカウべし。

つくばの旅

こないだの「シンガポールの旅」で、ガマの油売りの話しましたね。タイガーバームから飛んで、昔、見た口上の話。もう、50年くらい前の話です。それが、それが、な、な、なんと、つい最近、本物を見たんです! つくばで。

 筑波山こそが、ガマの油売り発祥の地ということで、つくば市には「筑波山ガマ口上保存会」という立派な組織があり、こないだその現場に出くわしました。ほんとに刀の刃で腕の皮膚を切ったように見えるから不思議。そこに、ガマの油から作った軟膏を塗ると、傷跡も残らない。軟膏を塗った上を刃で切っても切れない、ってなものを目の当たりにしては、買って帰らなければ損した気分になってしまいますね。口上がなめらかで、磁石みたいに引き寄せられました。ガマの油は買わなかったけれど・・・。

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岩国の旅

日本の旅を語るのは久しぶりです。

10月も末だというのに、汗ばむくらい。ちょっと前に、どこかで桜が咲いたというニュースが流れてました。一時冷え込んで、また、温度が上がってきたので、桜も「春がきた」と思ったらしい。誰がどうやって確かめたか知りませんが・・・。

ところで、岩国という所に来たのはなんと初めて。新幹線に新岩国という駅がありますが、数えきれないくらい素通りしています。「のぞみ」でシュンッと一瞬で過ぎるので、素通りしていることすら意識に残らない、かわいそうな駅です。広島から「こだま」に乗り換えて、たったひと駅なのに、広島駅とは大違いで、駅の周りにはなんにもありません。

おまけに、下に降りると、10分おきくらいに、凄まじい音と振動が来てびっくりします。「のぞみ」が通り過ぎるときの音です。急に来るので、油断してると、本当に心臓が止まりそうになります。

で、なんで物好きにも、そんな轟音を何度も聞いたような話になるかっちゅうと、帰りにそこで1時間近く待たされたからです。新幹線なんて、しょっちゅうくるものと思っているから、来たヤツに飛び乗ろうと思うじゃないですか。ところが、新岩国は、なんとなんと1時間に1本しかないのです。

岩国市街へは、新岩国からタクシーでまだ20分くらいかかります。広島から在来線で岩国駅まで行けますが、これだと50分かかります。なんでわざわざ、そんな田舎まで? 学会でんがな。前回のように、もうダジャレは言いませんよ。「医療の質改善活動」全国大会 in IWAKUNI という学会で、医療の質を高めて、ひとりでも多くの患者さんを救おうとする集まりです。

でも、こんな田舎に新幹線の駅ができたのも不思議ですね。大物政治家の出身地とか? そういえば、初代内閣総理大臣の伊藤博文は山口県出身でしたね。だけど、その頃は、新幹線の「し」もなかったはず。阿部晋太郎は長門市出身ですが、山陽新幹線の開業が1975年なので、阿部さんには当時、そんな実力はなかったでしょう。

で、調べてみると、おったおった、えいちゃんが。時間よ~つぉまれぃ~♪ オイオイ、それは矢沢永吉っちゃんや。正解は、佐藤榮作ちゃんでんがな。熊毛郡田布施町で父親が酒造業を営み、そこで生まれたそうな。地図で見ると、新岩国駅とメッチャ近い。1964-1971年の長期にわたって内閣総理大臣をやったはるので、その頃、ちょうど山陽新幹線の構想が固まっていたはず。ぴったしカンカンや(古る~)。えらい発見してしもーた。

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ところで、山口県はウニが有名と。生産地でもあり、下関は瓶詰めウニ発祥の地。山口県うに協同組合が毎年、ウニ供養祭を行なっているらしい。このときウニを放流するそうです。まるで恩赦ですね。一回だけ、死刑囚にも適用されたそうです。1952年のサンフランシスコ平和条約発効による恩赦で。まー、ウニは犯罪者ではなく犠牲者ですけどねー。

そこで、テレビの「ケンミンショー」を思い出したのです。広島の鉄板焼きといえば・・・。という話です。広島では、お好み焼き屋と並んで多いのが鉄板焼き屋さん。メニューの中で一番高級らしいですが、「うにほうれん」とかいうシロモノです。

大体千数百円から二千円程度。ホウレン草のバター炒めの上に、箱板まるごとのウニをたっぷり載せて出来上がり。若干とろけるウニがホウレン草と極上のハーモニーを奏でるそうです。ところが、広島県人以外は、誰も食べたことがないどころか、知ってる人も居ない。

そこで、岩国は山口県といっても、広島市のすぐ隣なので、試してみることにしました。鮮魚の居酒屋で、店のにいちゃんに、注文をする中にさりげなく「うにほうれん」を混ぜてみました。それまで、ひとつずつ、注文を繰り返して記入していたにいちゃんの口と手が、はたと止まりました。「もう一度お願いします」 ほら来たーーーア、と織田裕二みたいに叫びそうになりました。こ、こ、こんなに近場でも、「うにほうれん」は知られていない。本当に広島だけです。びっくりします。

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【まだ、出会っていない、幻の「うにほうれん」】

「うにほうれん」そのものは、家庭でもすぐ作れるものなので、「作ってよ」と頼んだら、「聞いてきます」だって。帰ってきたにいちゃん「うにがないらしいです」 ナニーーーイ! 鮮魚の居酒屋やゾー! それもウニで有名(ここに来るまで知らんかったが)な山口県やゾー! ちょっと海岸まで行ったら、そこら中に転がっとるゾー! たまにはキリンもゆーたりーや。許さんキリン!、ってワケワカメ。

さて、機嫌を直してぶらり散歩でも。で、有名なものがありました。錦帯橋。1673年に、幅200メートルにも及ぶ錦川に架けられた橋です。中国の「西湖」に点在する島々をつなぐように、長い橋がかかっているのを書物で知った、三代目周防岩国領主の吉川広嘉が、これをヒントにして、激流にも流されない堅固な名橋を完成させたのです。いいことゆーでしょー。

ところで、「よしかわ」さんはポピュラ-ですが、「きっかわ」と読むのはめずらしいですね。さて、ルーツを辿ってみると、藤原氏南家の支流で、

1180年代に、吉川(今の静岡県清水市)に居を構えて、吉川(きっかわ)と称したのが始まりとか。その後、1313年に安芸の大朝に本拠を移したらしいです。吉川晃司は広島県安芸郡府中町の出生だから、吉川家の末裔?「KISSに撃たれて眠りたいぜ OH YEAH♪」なんて言ってる場合やないよ、本当に。

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【錦帯橋の絵と現在の写真:写真中央の山頂に岩国城が見えます】

話を戻すと、この橋で、城と川向こうの街をつなぐことができたのです。この錦帯橋は、眼鏡橋(長崎県長崎市)、日本橋(東京都中央区)とともに日本三名橋の一つであり、また、甲斐の猿橋(山梨県大月市)、祖谷のかずら橋(徳島県三好市)と並んで日本三奇橋のひとつでもあります。誰が決めたかは知りません。

しかし、こんなに有名な橋なのに、わざわざこの橋だけを見に来る人は、ほとんどいない、とタクシーの運転手さんは明るくぼやいていました。広島が観光スポットになっているので、そのついでに寄ってみようか、という人が多いそうです。まー、ここに1日いても退屈ではありますね。

そんなときは、名物探しです。レンコンがありました。岩国レンコンという名前が付いているくらいです。私、レンコン・フェチです。あのシャキシャキ感がたまりません。見通しが明るいのもいいですね。なんせ、8個も穴が開いているのですから。岩国レンコンは特別で、穴は9個だそうです。知ってました? きゅーこん(球根)だから。あー、だまされた。あれは根っこではなく茎でーす。でも9個あるのは本当です。

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【岩国レンコン。穴を数えてみてください】

あの穴が嫌いといって、ときどき穴を残す人が居ますね。あれって、残したか残さず食べたか見分けにくいので、学校給食では出さない所が多いみたいです。私は小学校の時、ニンジンを残して、全部食べるまで職員室に缶詰にされました。ニンジンなら、残すとすぐ見つけられるので使うのでしょうね。

逆に穴狙いという人も居ます。ゴルフしながらでも、携帯ラジオを離さない人なんかそうですね。私の身近にも居ます。こないだも、パッティングのアドレスに入ってから、微動だにしなくなったので、何フリーズしてるんやろ、と不思議に思って見てたら、突然「入った!」と叫んだのです。バーディーパットでしたが、ボールを打つ前に、それ何!? 万馬券だったそうです。

シンガポールの旅―ふた旅

シンガポールへは二度目の旅です。

9月も末となり、日本はめっきり涼しく秋らしい気候になりました。ところが、赤道近くのシンガポールはやはり暑い! 30℃を超えています。なんでわざわざ涼しくなった日本を離れて、そんなとこへ行くの? 学会だから。がっかい(り?)した?

ところで、街のど真ん中に、いたるところにフェンスが・・・。何かと思えば、数日前にF1グランプリがこの地で初めて行われたそうです。モナコ・グランプリのように、市街地を時速300キロ近くで走るスリル満点のレースです。そのためのフェンスです。それにしてはちゃっちぃ感じがしますが、ここをギューン、ギューンとセバスチャン・ベッテルが快走したんでしょうね。小林可夢偉はペナルティーを受け、14位に沈んで残念でした。

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3年前(20086月の本ブログを参照してください)から、かなり街の様相が変わってきてるのに気づきます。街が綺麗なのは前から変わりませんが、何より建物がどんどん建っているのに驚きます。日本でも、SMAPが出ているコマーシャルで話題を読んでいるマリン・ベイ・サンズ(写真)もそのひとつ。間近で見るとびっくりします。でっかい船が3つのタワーホテルにまたがって、てっぺんに乗っかっている構造は、すごいアイデアですね。中はプールで、外を見ながら泳げます。

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次に驚くのは大観覧車 シンガポール・フライヤー(写真)。大きさは世界最大だそうですが、一つの籠というか、ボックスがハンパじゃない。向かい合わせで4人とかのイメージを浮かべてしまいますよね。初デートで観覧車に乗る目的はだいたい同じ(かな?)。係員さんも心得ていて、4人を無理につめ込むようなゲスなことはしない。で、てっぺんにさしかかったことを見計らって、チュってか~。あ~、ハズカシーィ。遠い昔の話なのに。

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でも、この大観覧車では、そんなことはできない。一周するのに30分もあるのに? てっぺんは165メートルでどこからも見られへんでー。そんなことはない。一つの籠に優に30人は乗れます。おまけにテーブルまであって、食事などもできるのです。すぐ海なので、海産物が新鮮でおいしい。あっ、お皿になにか載ってる。揚げ物みたい。エビのフライヤー! 

それにしても、シンガポールは「虎」やね。まず、タイガー・ビール(写真)。ちょっとうすい感じ。やっぱりプレミアム・モルツが一番やー。「一番やー」、というとタイガーズ。あれはコマーシャルでの話。実際はビリッケツに近い。真弓があかん。ブレブレや。応援も「ブレー、ブレー」になるわ。って、いつまでもボヤかない。はい、次はタイガーバーム(写真)。塗れば何でもたちどころに治る。ガマの油みたいなもんですな。エー!、ガマの油、知らんのーォ。

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じゃ、教えたげよ。昔、縁日や公園の広場などで、人だかりができたら、だいたい、ガマの油売りがパフォーマンスをやってたんや。まず、どうやって作ったかから始まる。ガマガエルから取るらしいが、取りかたは、ガマガエルを鏡張りの箱に入れる。すると、周囲の醜いガマガエルに驚き、威圧されて冷や汗を「たらーり、たらーり」(口上での言い方)と流す。このあぶら汗を集めて軟膏にする。てなことです。

それで、軟膏の効果を示すために、まず、刀がよく切れることを、和紙を何枚にも切って見せつけます。そのあとその刀で、自分の腕を切って見せる(実は、切れない部分で切ったように見せる)まで、延々としゃべり続けるのがミソ。まだかまだかと思っているうちに、すぐ30分は経っています。でも、最後まで見たくなるのでオシッコにも行けない。で、血が出てる傷口に、ガマの油から作った(らしい)軟膏を塗ると、なんと、ただちに跡形もなく治るのです。あとで、まやかし(手品?)と気づくのですが、もう軟膏を高い値段で買ったあと。「だまされた!」と思っても、あとの祭り。えらい、話が逸れまくりや。

で、タイガーに戻ると、タイガー・ウッズもかな? いやいや、母親はシンガポールではなく、確かタイ人です。シンガポールは「虎」やね、と豪語した割には、たった2つだけ? そうや! マー・タイガーがあるやん! あっ、あれはマー・ライオンか。シンガポールのシンボルでんな。水を吐いてる、魚の体をしたライオンです。顔が酔っぱらいのおっさんみたいで、どうみても、ゲロを吐いてるようにしか見えへんな。写真のカップル危なそう。かぶらんように注意せな。

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 続いて、グルメを少し。「ゲロ」の話の前にして欲しかったってーぇ。もう遅いですー。

  シンガポールは中国系が8割を占めるので、中華風が多いですが、国籍のないような料理ですね。で、喜臨門大飯店(写真)に行きました。ペーパー・チキンで有名だそうです。どんなチキン? 紙のように薄いのかなー。

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なんと、薄紙に包んで揚げてあるみたい(写真の手前のチキンは、紙を半分剥がした状態。向こう側のは紙で覆われている状態)。油で滲んだ紙を破くと、中からフワフワ、ホカホカのチキンが!程良く揚がっていて、しかも油がほとんど染み込んでないのでもたれない! 隣の写真が揚げ出し豆腐(みたいな)。タレが絶品。みんなでビール、紹興酒を山ほど飲んで、ひとり3千円程度。やっすー。

続いてまた中華。あきんなー。誰がアッキーナやねん。そんなエエもんかーネーション。ってわけのわからんことゆーてる場合やない。

今度はCrystal Jade(翡翠:ひすい)というお店。ここも大衆的。味はかなりイケてます。北京ダック(写真取るのを忘れた!)は、4人で一匹頼みました。でかいダックを持ってきて、見せながら「どうする?」「こっちで切りましょうか?」というのです。で、当然、「お願いします」というワナ。これが「ワナ、ワナ、ワーナに落ちそ~ウォ~」(ザ・ピーナツのヒットソング。知らんかなー)の罠(わな)だったみたい。

持ってきた北京ダックは、長四角の皮が8切れほど。どうみても半分は別の客に出してるでー。やられた! 北京ではちゃんと目の前で切ってくれたし、日本では必ず目の前で切ってくれる。しかし味は良かった。それから、ブタのチャーシュー二種類も(写真)。向こう側のは、アマダレのよくあるタイプで、これも美味だが、とくに、手前の白いヤツは、皮がパリパリで身がジューシー。この組み合わせが絶妙。ブタ一匹見せて、この量では見破られるので、さすがにそれはしなかったわ。今度、北京ダックを頼むときは、「私が切ります」と言おう。

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シカゴの旅―その2

 学会場はマコーミックセンターという、バカでかい会場で、端から端まで歩くと、ゆうに10分以上かかります。ホテルやショッピングモールが並ぶダウンタウンからは、ミシガン湖に沿って南へ5-6 kmも離れています。

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『学会場のマコーミックセンターとダウンタウンの中間にあるばかでかい公園。桜がきれい!』

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『学会場のコンベンションセンター』

 で、昼めしを食べるのに、ダウンタウンまで帰る気がしないので、学会場から1 kmほど西にあるチャイナタウンに行きました。チャイナタウンはどこにでもあります。

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 行ってみると、小さいですが、ちゃんと中国風の門(鳥居みたいなやつ)までありました。その門をくぐってすぐ左手に「大三元」という店を見つけて入りました。英語表記はTriple Crown。欧米人がマージャンで大三元を上がったら、「triple crown!」って言うのかな? 名前が気に入っただけではありません。ビールが置いてそうな店だったからです。

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『看板を拡大してみると・・・』

 というのは、早くビールが飲みたくて、ガイドブックに載ってた店に行ったら、休業中。で、隣の店に聞いたら、ビールは出せないという。その後、何軒か中華の店を回っても、すべてノー。要するに、酒類が出せるライセンスを持っていないのでした。酒屋で買ってきたら飲めるらしいのですが、肝心の酒屋が見つからない。ふと振り向くと、さっきの門が見えたのです。

 ライセンスがない店は、資金もないから門の外でしか営業できないのでしょうね。店もきたないし。

 「大三元」は違いました。きれいだし、大きいのに客で溢れており、20分位は待たされました。で、さっそく「青島(チンタオ)!」。小瓶なので3本呑んでしまいました。

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料理は飲茶。店員がトレイに蒸したての飲茶を何種類も載せて巡回してきます。中を見せてもらって、「これ」と指させばそのままくれます。エビ餃子に野菜饅頭、羊肉の串焼き?みたいなやつ、それ以外に2-3皿頼んで、メチャメチャ美味でした。それで一人25ドル。計算間違ってない? と思うほど安い!

 それに引き換え、「亀八」という日本料理店。味はまあまあだが、オーナーが日本人女性である以外は、全員非日本人。すしを握ってる人は、赤ら顔で腹のでた白人系。ネタはともかく、シャリがアメフトのボールの形をしている。いくらベアーズの本拠地といってもねー。

びっくりしたのは、ワインメニューにあった、ロバート・モンダビの2007年もの(カリフォルニア赤ワイン)が230ドル。当然、注文しなかったけど、ぼったくりもいいとこだ。なんと、酒屋で23ドルで売ってた。数百メートル運ぶだけで1本につき200ドルの儲けとは。料理で勝負せーちゅうの。

それでいうと、ドレーク・ホテルという超一流ホテルで、2007年のオーパスワンが200ドル。これは酒屋で180数ドルだったから、メッチャ良心的や。

シカゴの旅―その1

久しぶりの旅です。

シカゴの気候は誰にも予測できない。オヘア空港に着いたのは、57日(土)の午前8時。5月というのにコートがいるくらいの寒さでした。実際、準備万端の人は、成田空港でコート姿でした。知人だったので、思わず「どうしたん? 風邪ぎみ?」と訪ねてしまいました。日本は春真っ盛りです。

 しかし、シカゴに来てみて初めて、彼の偉大さがわかりました。はシカゴに何十回と来ていて、何回かは死ぬ思いをしたんでしょうね。今日は、死ぬほどではないけれど、5月の気候ではないですね。

 シカゴに来たのは、毎年この時期に開催される米国消化器病学会週間に参加するためです。世界で最高峰の学会だった(過去形?)この学会に、初めて演題が採用されたのは1982年で、ニューヨークで発表しました。採択されるのは非常に難しく、日本人もパラパラでした。

 その頃に比べると、参加人数は三倍以上に膨れ上がり、採択演題数もうなぎのぼりで、日本語セッションまでできていました。プライドを捨てて集客に日和っているような、手揉みをしている米国人を見るようで、白けた思いをしました。採択されることに全身全霊を注ぎ、採択されたらドンペリでも開けようかと思うぐらい感動したものでした。開いたあとは三ツ矢サイダーで我慢してましたが、なぜか酔いが冷めてくるのです。

 で、学会の話は消化器内科HPの別のコラムでたっぷりご紹介しますので、これくらいにして、シカゴの話をしましょう。シカゴといえば「アンタッチャブル」。私の年代、つまり60歳前後の方は、白黒テレビで毎週放映されるこのドラマを楽しみにしてましたね。同じ頃に、「逃亡者」とか「ベンケーシ」にも夢中になりました。「ベンケーシー」の影響で、主人公が着ていた白衣が流行って「ケーシー」と呼ぶようになりました。若いドクターは知らないかもしれませんね。

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次いで「逃亡者」。リチャード・キンブル扮するデビット・ジャンセン、うん、多分逆や。妻殺しの濡れ衣を着せられた小児科医が、現場から立ち去った片腕の男が真犯人と信じ、その男を追うという物語。ジェラード警部という、名前からしても甘い男がリチャードを追うのですが、土壇場で、真犯人とおぼしき男を捕らえる時間を彼に与えるのです。なんと人情深い警部化と、中学生の頃に感動した記憶があります。1990年代にハリソン・フォードでリメイク、映画化されました。

で、やっと「アンタッチャブル」にたどり着きました。お笑い芸人とちゃうよ。仲間由紀恵のドラマでもない。1987年に映画化されましたが、あれは、白黒テレビドラマのリメイク。ケヴィン・コスナーが「米国の誠実」を代表するようなはまり役でエリオット・ネス(アメリカ財務省捜査官たちのチーム「アンタッチャブル」のリーダー)を演じます。悪役のマフィアのボス、アル・カポネはロバート・デニーロと豪華キャストの上に、ショーン・コネリーがしぶい老刑事役でアカデミー賞助演男優賞を獲得しています。

でも、私が最初に見たのは米国から輸入されて放映された白黒のテレビドラマでした。このドラマがシカゴのイメージを私に強烈に植えつけたのかもしれません。シカゴで理髪店に入ると、ヒゲを剃ってもらっているときに撃たれる、とか、イタリア料理店から出るときは、裏口から出してもらわないといけない、とか思ってしまいます。

 

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『エリオット・ネス役のロバート・スタック。なぜか、このドラマ以外は見かけない』

今回、それを一瞬忘れて「ココパッツォ」というイタリアンに仲間と一緒に入ってしまいました。ところが味は実に美味で、リゾットなどは、ハリウッド・スターが軒を並べる(と言っても軒どうしの距離が異様に離れてますが)ビバリーヒルズのロバート・デニーロの店「トライベッカ」より上を行くかも。値段はずっと安い。あとは、イカリング。海外ではカラマリといいますが、このソースがバッチリ。ガーリックが効いたトマトソースで、パンに付けて食べても最高!

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『ココパッツォのカラマリ。ソースが美味!』

メインディッシュは、「scallopine」メニューでなるべく軽そうなものと思い、なんちゃら「scallopine」というのを頼みました。私はてっきり「scallop(帆立貝)」のイタリア語だと思っていたのですが、出てきたのはどう見ても肉。

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『これがscallopine」。どうみても帆立ではない

scallopine」はイタリア語で「薄切り肉」の意味だそうで、結果的に量もほどほどの子牛でよかった。他の人達は、山盛りのペンネや自分の顔より大きい鶏肉のカツレツに苦労してました。デザートのテラミスは絶対肥るからやめたほうがいい。半分ならいいけどね。エスプレッソとパンナコッタはまさに東京スカイツリー。ナンノコッタ?

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『ティラミスはやめとき』

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『パンナコッタはエスプレッソ・ダブルとベストマッチ!』

 それで、帰るときに、ボーイさんにこっそりチップを渡して、耳元でささやきました。「裏口から出してくれる?」。するとボーイさんは「裏口はもっと危ないですよ」と。結局、堂々と表から出ました。弾が飛んで来る音が聞こえたら避ける準備はしていましたが、何も起こりませんでした。しかし、チップは返してくれませんでした。